簡単な運動の指導

「運動をしましょう。」と言われても何をどうすれば良いのか悩みませんか?

ラジオ体操やウォーキングであれば簡単に想像はつきますが、筋力トレーニングとなると少し難しいですよね。

高齢者や普段から運動をする習慣のない人、運動が苦手な人には抽象的で、何から始めればよいか分かりません。

ジムのトレーナーやリハビリの先生に教わってもいいのですが、そのような機会のない方は書籍や雑誌を参考にしてみましょう。

当院でも希望される方を対象に、その人に合った簡単な運動法をご提案しています。

筋力トレーニングというと身構えてしまいますが、簡単なメニューで習慣化する事が大事です。

結果だけを求めて負荷を高くしても続きませんし、痛みが出て嫌になってしまう事もありますからね。

雑誌や書籍には例えば「15回を3セット」等のように記載されている場合がありますが、日常生活に必要な筋力を付けるだけであれば3セットも行う必要はありません。

1日に1セットを1回で充分です。

1セット当たりの回数も、出来る回数で構いません。

初めは何でも良いので、自分が出来そうなメニューを2種類決めて実践してみましょう。

1日1種類を1日おきに行います。

例えば

  • 月、水、金=踵上げ運動15回
  • 火、木、土=お尻上げ運動15回

この位であれば出来ませんか?

すぐに結果は出ませんが、長い目で習慣化する事を目的に行いましょう。

簡単な筋力トレーニング程、続けられると思います。

いつも決まった時間に行うと忘れませんよ。

習慣になる頃には、ある程度の筋力が付いてトレーニング自体が苦でなくなります。

余裕が出来たら、少しずつメニューを増やしましょう。

筋力は30代頃から低下し、80代になると約40%低下すると言われています。

筋繊維は再生しますが、再生速度が遅くなり筋肉の萎縮が進みます。

筋力トレーニングを行うと、筋肉の再生に関与する細胞が活性化し、筋委縮を予防します。

いつまでも元気でいられるよう、少しでも筋力をつけて疲れにくいカラダを作りましょう。

筋肉や関節に痛みがあって、なかなか運動できない方は無理せず、お気軽にご相談下さい。