難病に対するマッサージ
「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が平成27年1月1日に施行され対象疾病が56疾病から306疾病に増えました。
難病をお持ちの方は日常生活の自立を目標に頑張っています。
パーキンソン病や全身性エリテマトーデス(SLE)など、各種の難病には筋肉や関節の痛み、全身の疲労、倦怠感を伴うものが多いです。
痛みに耐えるだけでも常時筋肉に力が入り段々と硬くなってしまいます。
ストレスも溜まり精神衛生上良くありませんし、少しでもその苦痛の軽減を図ることはとても大切です。
一方で難病なのに対象外となってしまう人、慢性疲労症候群(CFS)や線維筋痛症(FM)等のように指定難病でない(特定疾患外)病気で苦しんでいる方もいます。
このような病をお持ちの方を何人かマッサージしていますが、痛み方は様々で本人にしか分からない苦痛です。
でもどうにかして楽にしてあげたい一心で患者さんと一緒になって試行錯誤してます。
マッサージの後は楽になっていただけるので、これからもその人にあったマッサージが出来るよう、僕なりにもっと研究しなければなりません。
障害者に対するマッサージ
障害をお持ちで身体不自由な方も、筋肉の委縮や関節の拘縮の程度によって自覚症状は様々です。
全身のバランスが悪いので、どうしても姿勢を維持するために筋肉は過緊張になり痛みを伴ったり、関節の柔軟性も低下します。
麻痺している場合は筋肉が委縮して血行不良となり、手足が冷たくなります。
麻痺していると痛みを感じないので、外傷やヤケド、褥瘡(じょくそう・床ずれ)には注意しなければなりません。
四肢の障害だけでなく、視覚障害によって歩行が困難だったり、臓器の障害による循環障害などがあります。
重い身体が少しでも軽くなれば、精神的にも楽になって嬉しいですね。
訪問マッサージ
マッサージは「難病医療費助成制度」の助成対象とはなりません。
難病であるかは問わず、筋肉の萎縮や関節の拘縮がある方で医師の同意があれば、健康保険による訪問マッサージの対象となります。
また健康保険による訪問マッサージを受けた場合で以下の方は一部負担金が助成対象になります。
- 心身障害者医療費助成制度(マル障)適用の方
- 被爆者健康手帳の交付を受けた方
保険適用にならない方は保険外でのマッサージになります。
マッサージの適応症・不適応症(禁忌)に関してはコチラをご覧ください。