急性痛とは

急性痛(急性症状)とは、怪我や病気などにより、その部位に限定して起こる急激な痛みです。障害の程度によって痛み強さが異なります。

火傷や腹痛、骨折や捻挫、肉離れなどの炎症反応など、1、2週間程度で治るような痛みを言いますが明確な定義は無いようです。

慢性痛とは

慢性痛(慢性症状)とは、急激な痛みではなく、時間の経過とともに痛くなるものです。あきらかな障害がない神経痛や関節痛の他、癌の痛みなどがあります。

慢性痛は中々治らないため、二次的に鬱(うつ)や不眠、倦怠感、ストレス等あらゆる症状に悩まされます。

急性期のマッサージ

症状が強い場合はマッサージできませんので医療機関でしっかり診てもらいましょう。急性症状は一種の生体防御反応です。炎症が治まるまで安静にしましょう。

捻挫やぎっくり腰(急性腰痛症)、寝違え(急性疼痛性頚部拘縮)なども痛みが強い場合は安静にしましょう。

年齢と共に基礎代謝、回復力は低下します。疲労の残りやすい筋肉は硬くなり本来の力を発揮できません。

硬くなった筋肉は強引に伸ばされたり急に収縮させようとすると筋損傷を起こします。

ぎっくり腰や寝違いを繰り返す人は日頃から筋肉をメンテナンスし柔軟に保ちましょう。

慢性期のマッサージ

長期の痛みやコリを伴う慢性症状はマッサージや指圧の適応です。

(ただし隠れた病気や骨粗鬆証、癌の可能性を排除しなければなりません。心配な方は医療機関を受診し問題ない事を確認しましょう。)

一般的な疲労による肩こりや腰痛、足の疲れなども慢性症状です。ぎっくり腰や寝違い、捻挫などの予備軍でもあります。

また長期間放置する事で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性関節症などの原因になりうるものです。

筋肉や神経、身体は全て細胞で出来ています。細胞は栄養と酸素を取り入れ二酸化炭素や代謝産物(ゴミ)を出します。

血液が滞ればこれらの働きも停滞し、本来の機能を発揮できないだけでなく、治るものも治りません。

マッサージで血液を流すという事は、酸素や栄養を供給し細胞を活性化させる事になります。

また指圧は興奮した交感神経を鎮めて緊張した筋肉をやわらげます。副交感神経が活動し、内臓の動きや精神が落ち着きます。

日頃から適度な運動とストレッチを行い、たまにマッサージや指圧を受けて身体をメンテナンスしましょう。

年齢とともに疲れにくい身体を手に入れましょう。