ストレッチ(ストレッチング)

ストレッチとは骨格筋をゆっくり伸ばして筋緊張を緩和し関節可動域を広げる目的で行います。

発案者はアメリカのボブ・アンダーソンという体育学を学んだ人物です。

メジャーリーグやバスケットボール選手等にストレッチを指導しながら「STRETCHING(ストレッチング)」という書籍を世に出し広められたと言われています。

ストレッチは静的ストレッチ(スタティックストレッチ)と動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)の2種類があります。

静的ストレッチは反動をつけずにゆっくり20秒程度の時間をかけて骨格筋を伸ばします。

急に勢いよく行うと伸張反射(筋肉を収縮しようとする反射)によって肉離れ(筋損傷)が起きやすいので注意しましょう。

逆に動的ストレッチは反動をつけて行います。これも始めから強く行うと反射が起きて骨格筋を傷める事があるので初めは優しく行いましょう。

動的ストレッチはラジオ体操のようなイメージです。

一般的に運動前は動的ストレッチ、運動後は静的ストレッチが有効とされています。

ストレッチ直後は筋力の働きが一時的に落ちます。ストレッチの後は軽い筋力トレーニングを行うと筋肉の張力が回復し良いパフォーマンスを出しやすいでしょう。

ストレッチをして関節可動域が広がると日常生活動作が楽になり無駄なエネルギーを消費しないので疲れにくくなります。

また捻挫や骨折のリスク回避、炎症の予防になります。高齢になってフレイルや廃用症候群になると歩くことも困難になります。健康寿命を延ばすために中高年の方は若いうちから習慣付けましょう。