関節を柔軟に維持すると、カラダが軽くなります。
最近疲れやすくて、カラダが重たいと感じていませんか?健康維持のために筋トレやスポーツジムに行っているのにカラダが重い。反対に何もしていないのに肩や首、背中が凝る。腕や足が重たく感じる。それは疲労が蓄積したことによる筋緊張と関節機能の低下が原因かもしれません。
僕は職業がら筋力トレーニングやジョギングを習慣的に行っています。それでもカラダが重くなって動きずらくなる事があります。無理にジョギングをして膝に炎症を起こした事もあります。
疲労が蓄積すると筋肉は固くなり、関節の動く範囲も制限されてしまいます。関節を上手に動かせず無理をすると余計なパワーを消費します。また固くなった腱と骨が擦れ合って炎症を起こしやすく、転倒すると骨折のリスクもあります。
筋肉は力を入れた時にしっかり収縮し、力を抜いているときはやわらかくなければいけません。しかし力を抜いているのに硬いままであったり、力を入れても収縮しない状態だと、骨や関節に負担がかかります。関節の老化は、筋肉の状況に左右されると言っても過言ではありません。
カラダが重たいと感じた時は、積極的に関節や周囲の筋肉をやわらかくする必要があります。ストレッチは毎日行う事をおススメします。スポーツ選手でもトレーナーがついてカラダのメンテナンスを行っていますが、一般の方でも当然必要な事なのです。
最低限の筋力があればいい。
運動をする習慣のない人は、ラジオ体操や散歩、柔軟体操(ストレッチ)を積極的に行いましょう。姿勢を正すだけでも立派な筋力トレーニングです。姿勢を正す筋力は最低限必要です。また老化とともに筋肉は委縮して縮んでしまいます。無理な運動は必要ありませんが、必要最低限の運動を心掛けましょう。
骨を支える筋肉は骨格筋と言います。骨格筋の仕事は文字通り骨格を維持します。骨を正しい位置に固定したり関節を動かします。
骨格筋の力が弱くなると関節は機能しません。それでも無理やり動かす事はできます。それは本来の仕事ではない他の骨格筋が働くからです。自分の仕事ではない骨格筋はすぐに疲れて硬くなり、その後は痛みとして現れます。痛みがある場合はしっかりほぐしてから運動しましょう。
関節が変形しないために。
骨格筋によって関節は機能します。関節は指や膝の関節のように1方向にのみ動く関節、肩関節や股関節のように多方向に動く関節など、いろいろな関節があります。
筋力低下を起こすとどうなるでしょう。関節はゆるゆるになります。例えば前後に動く膝関節が右や左に動いてしまうと、関節を傷める原因になります。本来動くべきでない方向へ動いてしまったり、骨同士が擦れ合って関節軟骨が摩耗したり炎症を起こします。「膝に水がたまった。」というあれですね。
進行すると関節の骨が変形し、変形性膝関節症になります。関節の異常によってカラダが重たくなるだけでなく、骨は変形すると元には戻りません。
筋肉の老化速度を落とそう。
老化とともに筋繊維の萎縮がすすむと言われています。でも運動をすれば年齢に関係なく、しっかり筋力はアップします。歳のせいにして諦めてはいけません。極端に負荷の高い運動を行うよりも、楽しくできる簡単な運動を習慣にしましょう。
若いころは「カラダが硬いな~。」といった感覚があったと思います。これも年齢とともに鈍くなるので自覚症状は乏しくなります。つまり自分がどれだけ硬いカラダをしているのか気付かないんです。やはり筋肉が固いままだと骨折や筋断裂を起こす原因になるので、注意しましょう。
いつまでも元気でいるために。
カラダが軽くなると気分も軽くなって仕事もはかどります。筋肉だけの軽いトラブルであれば元に戻りますが骨が変形してしまうと治りません。「ちょっと最近、カラダが重たいな」と思ったら黄色信号です。
早めにストレッチやマッサージを行って関節周囲の筋肉をほぐしましょう。分からない時は、当院のようなマッサージ治療院やリハビリの先生(理学療法士や作業療法士)等に教わると良いですよ。触らないと分からないような筋肉の異常もあるので、しっかり触って診てくれる先生にお願いしてみましょう。
まとめ
- 適度な運動を心掛けて、最低限必要な筋力をつけよう。
- 関節を守るために、強くてやわらかい筋肉を維持しよう。
- 年齢とともに筋肉は委縮するが運動をすればしっかり筋力はつくので頑張ろう。
- カラダが重いと思ったら早めに筋肉をほぐしてあげよう。
- 楽しく出来る運動を習慣化しよう。
「筋力と柔軟性」は「肉・野菜」の関係と同じです。両者のバランスを意識して疲れにくいカラダを維持しましょう。